BIOGRAPHY

Gt.&Per.ユニット "夢ドリ" Yumedori

Gut Guitar :  Horadoriya Shin Numata

Percussion :  Borracho Shibukawa

【"夢ドリ"について】

“夢ドリ”は、ホラドリヤ・シン沼田(Gt.)が永年にわたり師と仰いだギタリスト・作曲家の佐藤正美氏(元CARIOCA)の遺した世界を勝手に継承・再現すべく、師匠が終生絶大な信頼を置き長くステージやレコーディングを共にされたパーカッショニスト安井源之新氏とのデュオに倣い、その世界観に共鳴する私の長年の相棒ボラーチョ渋川(Per.)と共に活動しているユニットです。

沼田が佐藤正美門下となった1985年、CARIOCAのトリビュートバンド"HorizonDream"(10人編成 通称"ホラドリ")を結成、渋川は"ドラムス"を担当。

渋川も生前の佐藤師匠と交流を持つうちに、次第に"佐藤正美的な音楽"という私と同じベクトルに強く収斂。遂には安井源之新氏のスタイルに強く影響を受けた”パーカッショニスト”に変貌、"夢ドリ"という形に結実していきました。

"夢ドリ"は"ホラドリ"からスピンアウトしたユニットということになりますが、もうひとつの転機がありました。それは、横浜伊勢佐木町で今もストリートで弾き語る私の旧友"リリオ夢一文"への合流。短い期間でしたが、3人は"夢一文"と名乗ってほぼ毎週末、昭和歌謡を中心に路上、時にはその足で周辺の飲食店等でのライブも行っていました(今のボラーチョが、楽器を徒歩で持ち運べるコンパクトなスタイルにこだわる源流はここにあります)。基本はリリオ(Vo.)のバックユニットでしたが、合間にインストデュオも挟むようになり、"夢ドリ"的な形が胎動し始めたのです。


つまり、"夢ドリ"という名称は、"HorizonDream(ホラドリ)"✕"夢一文"をルーツとしているわけです。

意味的にはどっちも"夢"つながりで、まるで"犬ドッグ"みたいなネーミングではありますが、語呂が良いのでいつの間にかそう呼ぶようになっていました。

ちなみに沼田の"ホラドリヤ"の由来も、バンド"ホラドリ"からのスピンアウト活動という意味合いであり、渋川の"ボラーチョ"(スペイン語で酔っ払いの意)は、呑み仲間でもあったリリオ夢一文がいつのまにか名付けていました。


【レパートリー】

佐藤正美氏の作品より私達が特に皆さんに聴き継いでいただけることを願う曲を演るのはもちろんですが、ボサ・ノヴァやブラジル音楽の名曲から、ポピュラーのスタンダード・ナンバーなど、エバーグリーンでお客様に耳馴染みのある曲もお届けします。


【個人活動】

また、ホラドリヤ沼田はギターソロとして単独で飲食店等のBGM的なライブにも出演する他、ギター教室「ホラドリヤ・ギターラボ」でボサノバギターの個人レッスンを行う一方、ボラーチョ渋川も様々なバンド、ユニットに多数参加するなどフリーで多彩な活動を展開しています。→最新情報は、当サイト「SCHEDULE」ページでチェックください!


"佐藤正美"について

佐藤正美(さとうまさみ 1953-2015 年 上写真)は、日本のボサノバ草創期より活躍した斯界の旗手であり第一人者でした。

ブラジル音楽の聖地的ライブハウス「サッシペレレ」(四ツ谷)でプロ活動を開始。数多くのネイティブアーティストと共演を重ね、さらには渡辺貞夫を始め、ボサノバの母国ブラジルから来日した一流アーティスト(エリゼッチ・カルドーゾ、アルシオーネ他)のツアー等にも参加しました。

メジャーシーンでは、"長谷川きよしサンデーサンバセッション"や、アコースティック・フュージョンバンド"CARIOCA"のギタリストとしても活躍後、ソロ活動に入り、1stアルバム「ナチュラリィ」を皮切りに多数のオリジナル曲や編曲作も精力的に発表し、多くのCDや楽譜集として残しています。

また、このころに、今や世界的パーカッショニストの安井源之新との終生にわたるデュオが誕生しています。

作風は、ブラジルテイストにとどまらず、スペイン風、ニューアコースティック風など様々なジャンルが融合"佐藤正美ワールド"を確立、その後もボサノバギタリストという枠を越え、作曲家としても多彩な活躍をされました。

世界遺産の白神山地を扱ったNHKドキュメンタリー「未踏の原生林」では全音楽を担当し、それを契機に自然をテーマとした曲づくりも、もうひとつの軸として氏のライフワークになりました。

一方、早くからブラジルの伝説的ギタリストであるバーデン・パウエル(1937-2000)の演奏スタイルを徹底的に研究、その伝承にも努め、楽譜集やCDも発売。後年バーデン来日時に本人に演奏を披露した際には「おまえはパーフェクトだ!」との評価を得ています。

また、ボサノバ曲を始めとする有名スタンダード・ナンバーを集めたCD「ヒーリング・ボサノバ」シリーズ(Vol.1-3)も広く人気を集めるロングセラーとなっています。(YouTubeでもお聴きになれます)

※敬称略とさせていただきました